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稽古12日目

昼間、音楽担当・奥田氏のご好意で、氏が関わっておられる舞台公演の当日パンフレットに当方のプログラムを折り込ませて戴く。一枚一枚、思いを込めて折り込ませて戴きました。
さて、夜からの稽古、まずは終盤の殺陣を仮で作ってみた。本日は川野氏がお休みなので、山本氏に頼家の代役をお願いする。殺陣のある芝居を作演出するのは今回が初めてである。とても楽しい。山本氏は殺陣師でもあり、自身で道場を主宰しておられるだけあって、「原則太刀で勝負してくれ」「ここだけは蹴りを入れてくれ」「ここらで政子を押しのけてくれ」「最後はこういう絵になってくれ」「そして瞬く間に消え失せてくれ」…などなどこちらが希望を言うと迅速かつ的確に案を出して下さる。氏が言うには、そういう希望を出してもらった方が殺陣師としてはやりやすい、困るのは「一切お任せ」タイプなのだとか。なるほど、そんな人もいるんだ。信じられないけど。
次に「声」の稽古。と言っても今日はエチュード的な内容に徹した。「声」を演ずる阿部・JERSEY両氏それぞれ、山本氏に罵詈雑言を吐きながら太刀を浴びせかけて行ってもらう。目標は「山本氏を傷付ける」事。二人とも根が良過ぎるせいか(?)かなり悪戦苦闘。悪役を研究してもらうように頼んだ。例として、角川映画『里見八犬伝』(深作欣二監督)を観るようにとも伝えた。夏木マリ・目黒祐樹両氏の悪党ぶり、直接参考になるかどうかは分らないが、まあ観ておいて損はないだろう。
二人の役作りに、期待するところ大だ。
次に「女」の稽古。政子がいかに助けを求め、侍女がいかに駆け寄って乱心の御所様を介抱するか、ひたすら研究あるのみである。そう、政子や侍女を演ずる我々(私と山本氏)は男である。今申楽版女形をつくらねばならないのだ。本物の女性であるJERSEY氏に、「女」考証を願った。いろいろと教えられる。中にはちょっと愕然とするような発見も…そうか、それで男は女々しく女は潔く、などと言われるのか。納得。
途中、台詞を間違えてしまい申し訳ありません。

皆それぞれに克服すべき課題がある。私もここ最近、政子を演ずる難しさをとみに痛感している。
つい最近も『毒になる親 一生苦しむ子供』(スーザン・フォワード著 講談社)なる本を見かけてついつい買ってしまったが…こういう書物も確かに参考にはなるが、やはり今となっては世の母親たちを観察するに如くはなさそうだ。

お母様方、勉強させて戴きます。

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2006年07月13日 09:16に投稿されたエントリーのページです。

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