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稽古20日目(合宿2日目)

役者らの泊まつた川崎屋敷は、こたびの舞台の匠・渡辺殿の仕事場兼邸宅なる由。役者といひ裏方といひ、まこと太夫は心強き仲間を得たものぢや。渡辺殿、わらはからも厚く御礼を申しまするぞ。

朝、一路修禅寺へ。

修禅寺──

御住僧方のお力尽しの故であらうか、加へて行楽の時季の為でもあらうか、今日この地にかつての陰は見当たらぬ。

まづは指月殿に詣でた。わらはの死後建てられたといふ頼家の墓、近臣どもの墓…そして修禅寺御住職との対話。御住職は本尊大日如来の胎内の黒髪をわらはの髪と断定せられた。えぬえいちけいの頼家正妻説を退けられた訳ぢや。太夫はどうぢや、いかが思ふ?「相当の曲つ毛ですね」なぞと、またぞろ他人事のやうに…ほほほ。

放光般若経。巻第二十三だけがこの寺に残り、あとは武蔵の増上寺とかいふ寺に寄進せられてしまうたやうぢや。段葛といひ、この経といひ、これが歴史といふものであらうか。往時の面影は見るべくも無い。が、僅かに残つただけでも幸と思はねばならぬのかも知れぬ。

その後、奥の院と達磨山高原を周つて、こたびの旅は終はつた。
修禅寺の方々も「楽しみにして居る」と仰せ下されたではないか。
太夫。川野丈。山本丈。阿部丈。じや〜じ〜丈。
そして囃子方、裏方の御歴々。
何卒、何卒、精一杯お勤め下されや。
無論、わらはも心待ちにして居りまするぞ。こたびの旅が、きつと彼らの申楽の為ならん事を念じ、且つ又、征夷大将軍左金吾督源頼家の菩提の為ならん事を念じつつ。

佛説摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦疫 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受想行識 亦復如是 舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中 無色無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色聲香味觸法 無眼界 乃至無意識界 無無明亦 無無明盡 乃至無老死 亦無老死盡 無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃 三世諸佛 依般若波羅蜜多故得阿耨多羅三藐三菩提 故知 般若波羅蜜多 是大神咒 是大明咒 是無上咒 是無等等咒 能除一切苦眞實不虚 故説般若波羅蜜多咒 即説咒日 掲諦掲諦 波羅掲諦 波羅僧掲諦 菩提薩婆訶
般若心経

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2006年07月30日 13:02に投稿されたエントリーのページです。

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