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稽古21日目

今日から八月。夏バテせぬよう健康第一で望みたいものである。
前半は、しばらく段取りを保留にしていた朧太夫と朧座衆の語りの場面を稽古した。ここで、当初の予定を変更し、私は政子の装束のまま、川野氏は頼家の装束のままで行く事にした。また、川野氏にはここで朧座衆として語って戴くわけだが、それは頼家の面に関する部分についてのみという事にした。スッキリしてきたと思う。さらに、私が語っている間、その内容を山本・阿部・JERSEY各氏に寸劇風に表現してもらう事にした。これがまた、面白いシーンになりそうだ。
そして、カーテンコールの稽古。否、本当の事を言えば「カーテンコール」という呼び方は私にはなんだかシックリ来ない。そこで密かにこのシーンを私は「附祝言」と呼んでみるのである。

今、私は、この「附祝言」こそが、ある意味では本作品における最重要場面になるのではないかという予感を抱いている。

稽古後半は、全シーンを一通りやった。細部の荒が大変目立つ。特に私がだ。ごめんなさい。明後日から、また気持ちを切り替えて臨みたい。
キャラクターや雰囲気でやってしまっている感がある。また、形態模写的になり過ぎている箇所もあった。
役ではなく役者になってしまっている箇所も…。

そんな中、山本氏がとても良かった。氏の演技に、私は大分救われた。

ともあれ、そろそろ次の段階に移行すべき時に来ているのだろうと思う。
それは──「今申楽」にして行く作業である。
私の創りたい今申楽、それはたぶん「無駄のない演劇」と表現してみても良いはずだ。

無駄のない演劇。無駄という無駄を削ぎ落とした結果、何十年でも何百年でも再演に耐え得るようになった、そんな演劇。
神話的な演劇、と言い換えてみても良いかも知れない。

行うに難い事とは知っている。私だって本当は書きたくないのだ、こんな事。
しかし、書かない訳には行かないではないか。

さし当たって、無駄を削ぐ作業から始めてみようか…

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2006年08月01日 02:30に投稿されたエントリーのページです。

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