先日、上野の国立科学博物館で開催中の「化け物の文化誌展」に行ってきました。
化け物を科学するという心意気。しかし、それならば「天狗のミイラ」「河童の手」ではなくテング・カッパと表記すべきではないかと思うのですがどうでしょう。
いや、やっぱりカタカナではどうにも収まりきらないあたりこそ、化け物たちの化け物たちたる所以と申すべきでありましょうか。
私の勘違いでなければ、この展示、江戸期の本草学者や蘭癖大名らの間にあっては化け物も一種の実在性を帯びて語られていた、という視座に重きが置かれていたかと思います。
でも、これもどうなのでしょう。本当に、他の動植物同様に実在が信じられていたとするならば、サルやネコの骨を使ってミイラを捏造などするでしょうか。
私は、半ば信じ半ば疑うといった辺りの心持ちで遊んでいたのではないかと思うのです。好奇と諧謔、相交じる感覚とでもいうような。その諧謔の方を忘れてしまうと、化け物の醍醐味は損なわれてしまうような…
ぐたぐたと述べ来って参りましたが、要するに私は、やはり文系志向が強いようであります。
しかしながら、本展示を通じ寺田寅彦氏に興味を持つ事が出来たのは収穫でした。