日本で最も有名な某劇団の公演を観に行きました。そこのオペラ座の怪人は凄いらしいので。
前場の終わりで、怒った怪人がシャンデリアを落下させるのですが、なんでああいうダサい落とし方をするんだろう。信じられません。あれだけ装置にお金をかけているのに、不思議でした…
能の『道成寺』の釣鐘の方がよっぽど「凄い」落ち方をします。
なんでああまで西洋人の真似して、マイク使って、これでもかってほどやるのだろうか。やはり日本人には合わない、真面目にやってる方も観てる方もなんだか滑稽だと私は正直思います。これが、それでも主宰者が人生をかけて追求してきた一つの形なんだよなあ、それを大企業がせっせと協賛してるんだよなあ、なんてつい考え込んでしまったりして。上演中だよ、真面目に芝居観ろよ、俺。
そういえば、同劇団の他の作品だったと思いますが、電車の中吊り広告で「一瞬さえドラマ」とかいうコピーを見かけた覚えがあります。私だったら絶対に「さえ」を「こそ」にしますが、その辺が私の世間様とずれてるとこなんでしょうね。だから真面目に観ろってばよ、俺。
最後は怪人の熱演にほだされて何もかも許す気になれていたのに、まあ、カーテンコールがまたくどいことくどいこと。回数とか演出とか全部決め打ちらしくて、全然「ファントム」って感じじゃないんですよねえ。
なんのかのと悪態をついたところで、一時代を築いた大先達の一つの到達には違いないわけです。大いに学ばせて戴きました。
「やっぱりこの国の演劇を一つ真面目に考えないといけない」と。