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2007年11月 アーカイブ

2007年11月06日

ご縁

「家は末代、名は一世」。
先日、友人の結婚式があり、その際新郎のお父上から教えて戴いた台詞です。
『頼朝の死』という新歌舞伎の中に出てくる、北条政子の台詞だそうです。
(私、その時はてっきり同じ新歌舞伎の『修禅寺物語』の話題かと勘違いしておりまして、「え?政子?出てこないはずなのにおかしいなあ…」などと思いつつ、とうとうそのことをお尋ねするきっかけをつかめずじまいでした。『頼朝の死』という別の作品だと知ったのは帰宅してネットで調べてからの話であります。お恥ずかしい…)
長男頼家や政子の侍女らが重要な役どころで登場するとのこと。見てみたくなりました。

もう一つ、最近ある本を読んでいて知ったのですが、司馬遼太郎が「もしシェークスピアが政子を知っていたら、『政子』という戯曲を書いていただろう」というようなことをどこかで言っているらしいのですね。
どこで言っているのでしょうか。ご存知の方、教えて戴ければ幸いです。

ちなみに先述の友人夫婦は、昨年の『修禅寺』東京公演の同じ回をたまたま観て下さったのがきっかけで出会われたとのこと。スピーチでも申しましたが、新郎新婦におかれましては是非一度、いつかご一緒に修禅寺にお参りをなさると宜しかろうと存じます。
この度は誠におめでとうございます。

2007年11月16日

新作

書き始めました。8月くらいからなんとなく構想を温めてきたものです。そろそろ腰の上げ時かなと。
書き始めたからには、ともかく最後まで書き終えねばなりません。

今回の主人公は太郎君と名付けました。元気に育って下され。

2007年11月18日

THE 日本

先日、仕事でとある小学校の学芸会を見学して来ました。
「THE 日本」と題されたその演目、小学生達が武道・和太鼓・狂言・琴・日本舞踊を披露しながら、各自、出番の終わりに百人一首を読み上げるというもの。
小学生でもあれだけのことが出来るんだなあ、偉いなあ、と思って見ていました。見習わねば。
「THE 日本」というタイトルだけが、どなたが付けたのでしょうか、戴けないなあ、という感じです。
THEが要らない、美しくないし文法的にもおかしいし。と思うのですが、皆様はどう思われますか。

2007年11月19日

合掌

この数年使い続けたプリンターが、廃タンク一杯となり、メーカーに問い合わせたところ「その機種については今年5月をもって対応を終了した」とのこと。お別れの時が来ました。
朧座を旗揚げから見守ってきたプリンターです。台本、企画書、すべてこれでやって来ました。そう思うと、聊か感慨深いものがあります。
それにしても、なぜ「対応を終了」しちゃうのでしょうか。ツクモガミになりますぞ。

2007年11月20日

饕餮紋に呼ばれて

今年8月、上海博物館で私がすっかり虜になってしまった古代中国青銅器群。
最近、あの魅惑の文様を専門家の間では饕餮紋(とうてつもん)と呼び習わしていること、その背後に、これまた虜にならずにはいられない種種の謂れがあることなどがわかってきました。

朧座の次回作では、この「饕餮紋」が重要な役割を演じることになりそうです。

つまるところ、私は7月の勧進今申楽『修禅寺』が終わるや否や、饕餮紋に呼ばれて中国まで行って来たようです。
これを言ったら、私を当地に招待してくれた友人が怒っておりました。

2007年11月21日

虚勢

○新作執筆に取り掛かってみると、今回は不思議と、ブログの更新頻度が上がった。これはもしかすると、新作の内容と関わりのある現象であるのかも知れない。
しかし、それもいつまで続くやら。何しろ、今回もまた長い長い旅になりそうな予感がするのである。

○ブログの更新頻度が上がったからとて、それは必ずしも執筆順調を意味するものではない。むしろ往々にして逃避を意味する。

○「今申楽」に相応しいキャッチコピーはないものかと、本番を観て下さった方などから時折お尋ねを受ける(中には、一緒に考えて下さるご親切な方までいらっしゃる)。そこで自分なりにあれこれ考えてみるが、どうも良いものが浮かばない。
「今申楽」自体が、既に一種のコピーのつもりなのである。そこのところを吟味して、デザイナーのM君は「申楽の今を創る」という簡にして要を得たコピーを考えてくれた。
そういう概念的な表現方法の他に、もう少し今申楽の内容自体に踏み込んだ具体的なものをとなると、これはなかなか難しい。今申楽の内容、それは我々がたった今創っている最中なのだから。
「朧座」とはよく言ったものだ、名前の通り曖昧な一座だなどと、関わって下さる方々から揶揄されることもしばしば、しかしこの揶揄は一面の真実を突いているので、私は反論しない。
「はい、そうなんです」などと答えている。

○しかし、強いて言うなら、
「祖先の記憶を保存する」
とでもなるだろうか(まだ十分オボロだと言われるかも知れないが)。前々作『香炉峯』、前作『修禅寺』、そして今度の新作で予定している内容を考え合わせると、ふとそんな表現が浮かんできた。

○いずれにせよ、前2作だけでは見えなかったものが、今回ようやく見えてきそうな気がしている。
そういう意味でも私自身、新作『川太郎』が今から楽しみだ。ご期待を乞う次第。

○などと、虚勢を張ってみるのであった。そういう時期なのである。

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