小笠原島に行ってきた。今日、帰ってきたところである。
まだまだ心が整理出来ていない。
この島には、先の戦跡が、今も生きて残っている。このような場所は、この小笠原の父島・母島・硫黄島だけだと、現地のガイド・板長さんが教えて下さった。かの島で戦跡案内をご希望の折は、是非ともこの板長さんをお勧めする。上の兄何人かを兵隊にとられ、うち一人は戦死。5歳の時、終戦。今でも、当地の戦跡研究に没頭しておられるという。こういう方でなければ、わからない事がたくさんある。
またこの島には、人情が残っている。
島を発つ時、地元の方々が港で送ってくれるのだが、あれほど純な人情というものを、私は生まれて初めて見た。
一緒に行った86歳の祖母が、「昔の日本人だ」と言っていた。
そのようなわけで、小笠原こそは今も日本の砦である。と、結論してみるのである。
それにしても、なぜだろう。
祖母が「鯨を見たい」と言い出し、母が連れて行くことになり、私はついでに誘われて、金魚の糞のようについて行っただけの話なのだが。
そこには、実に様々な光景が私を待っていた。朧座の新作で先の大戦を扱おうとしている私にとって、それはあまりにも必要な光景ばかりだったのである。
改めて、見えざるものの導きを感じた。
「書け」と。