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演劇に携わっていて良かった

去る8月15日、赤坂ACTシアターにて倉本聰作・演出『歸國』を鑑賞した。
素晴らしい作品だった。
ご出演の梨本謙次郎さんも水津聡さんもとても良かった。
終盤近く、主人公の妹が声だけで登場する場面があったが、能の面や作り物の手法を使えば、妹役本人を舞台上に出すという手もあったと思う。が、そんな細かい話はさておき、あっという間の2時間だった。ついつい同業者感覚を忘れて見入る、こんな気分を味わえたのは久しぶりだ。
自分も演劇に携わっていて良かったと思い出させてもらった。

「8月15日もの」としては、なかなかこれを越える作品を創るのは難しいだろうと思う。

ここで野暮を承知で白状すれば、数年前の私は、実はこういう作品が創りたかった。
日本兵がフジツボ付きの牛蒡剣で内閣顧問の東大教授を刺してしまうくだりなど、ほとんど同じことを企んでいた。もっとも私の場合は、フジツボ付きの零戦が永田町に突っ込んでくるという場面を思い描いていたのだが…。

だが、いつしか構想を練るうちに、私はその当初の案からだんだん離れていったのだ。たぶん、ある「英霊」の導きだろう。そして今では、だいぶ様変わりした案を温めている。
もうすぐ、産声が聞こえるのではないかと思う。

倉本さんはじめ皆様には心からの拍手を送りたい。
そして、私はともかく私の球を投げるしかないのだと、改めて誓った。

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2010年08月19日 00:26に投稿されたエントリーのページです。

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